前回の記事『冷え切った仮面夫婦から「本音で向き合う」と決意した妻の選択』では、夫の不倫疑惑に直面し、ただ怯えて悩むだけの仮面夫婦を終わらせるため、「夫を同じ土俵に上げて本音でぶつかる覚悟」を決めた妻の事例をお伝えしました。
今回はその続編です。
「じゃあ結局、夫に話を切り出したらどうなったの?」
「不倫相手に会ったの?女の反応は?」
「夫婦関係はどう変化したの?」という、誰もが気になるその後です。
結論からお伝えします。
不倫を終わらせることは、「誓約書に署名捺印させて(慰藉料を支払わせて)解決!」というほど甘いものではありません。
しかし、不倫相手に妻の思いを伝えるとともに、不法侵入者と言える相手には毅然とした法的措置をとることは多くの場合必要です。
妻に謝罪してきて、「夫婦をやり直そう」と言及した夫ならなおさら、夫へのけん制にもなるからです。
妻が勇気を出して一歩を踏み出し、主導権を握った先にしか見えない「本当の解決へのスタートライン」があります。
実際の事例をもとに、妻がこれまでとってきた行動はこのケースではなぜ正しかったか、そしてこれから妻が進むべき方向性を解説します。
💡 この記事は2部作の【後編】です
夫の不倫疑惑に気づき、仮面夫婦の限界のなかで本音でぶつかる覚悟を決めるまでの経緯は、まず【前編:冷え切った仮面夫婦から「本音で向き合う」と決意した妻の選択】からお読みいただくと、より深く理解できます。
話し合いで不誠実な夫。「保留」という名の引き延ばし工作

覚悟を決めて夫に不倫の事実を切り出した時、多くの夫が最初に取る行動は「謝罪」や「反省」ではありません。
往生際悪く言い訳をするか、時間稼ぎをしようとします。
実際の最初の話し合いの様子を見ていきましょう。
以下の実例では、妻から不倫を突きつけられた夫が、核心から逃げるように「息子の受験が終わるまで保留にしてほしい」と要求します。
不倫を認めず、反省も謝罪もないまま「お前が思っているような関係じゃない」と言い張る夫の不誠実さに、妻の心は激しくモヤモヤと揺れ動きます。
妻は夫に不倫のことを話しましたが、夫は不倫を認めず、「息子の受験が終わるまで保留にして欲しい」としか言われませんでした。
離婚したいとも言わないし、ただ保留としか。
妻は、それなら彼女に会わないという誓約書を書いて欲しいこと。
彼女に会って同じ誓約書を書いてもらうこと。
別れたことを妻が納得するようにすることを条件に保留にすることを話しました。
夫は「わかった」と言ってましたが、「お前が思ってるような関係じゃない」とまた言われ、とてもモヤモヤした話し合いだったそう。
離婚なら延期でなく今したい。
復縁ならもう少し先まで(子どもが自立するまで)考えていきたい。
それを言えないままだったと妻は後悔していました。
しかし一晩考えて、不倫を認めず反省や謝罪のない状態での「相手に会わない誓約書」って表面上の紙切れに過ぎない。
昨日の話だと全く誠意を感じなかったので、そんな条件では来年まででものめないと思い、翌朝、夫に「離婚の保留はなしにして、もう一度考えてから話す」と伝えたそうです。
夫への期待を捨てた時、妻は本当の強さを手に入れる
「切り出せば誠意を見せてくれるかもしれない」と、どこかで夫に期待してしまうのは当然の心理です。
しかし、不倫脳になっている夫に最初からまともな誠意を求めるのは諦めてください。
不誠実な「保留」を突っぱね、「そんな表面上の紙切れ(誓約書)なんてどうなのか」、「もう夫に期待せず、離婚を選択することもありなのか」と思えている妻の判断は、間違ってはいません。
再構築も、離婚も、どちらもある。
不誠実な「保留」ではなく、妻が納得したうえでの「保留」なら3つ目に加えられると。
そう、ここから主導権が妻へと移り始めます。
夫の引き延ばしに対する最後通告と、女の職場への直接突撃

今回の夫のような場合、次のステップとして「不倫相手の女へ行動を起こすこと」が、現状を打破する有効な一手になります。
・なぜなら、夫は「離婚して女と一緒になるつもりはない」からです。
・曖昧な態度でうやむやにしようという魂胆が見え見えだからです。
・それに妻自身、夫と別居か離婚かいずれにしても離れる覚悟も出てきているからです。
妻が女に行動を起こしても、夫が逆ギレして離婚を迫ってきたり、家を出ていったりする事例ではないと踏んだカウンセラーの戦略です。
夫に「返事まであと1週間待ってくれ」と言い逃れをされた妻は、別居の準備も同時に進めながら、ついに女の職場への突撃を敢行します。
直接誓約書を渡され逃げる女の動揺と、相変わらず誠意のない自己保身に必死な夫とのプロセスです。
実際の妻の言葉です。
夫と何度か話し合いをしましたが、今、最後通告として「子供のために相手と会わない・連絡しない約束」と、「相手からの同じ内容の誓約書」を書いてもらうことで夫婦を続けることを考えていると伝えました。
夫の返事を聞こうとしたら「考えてるからあと一週間待ってくれ」と言われました。
夫に離婚でいいと言われたら、逆に絶対離婚しないぞと思ってしまいます。
今の私の心づもりは、離婚するかしないか半々です。
その後、夫が不倫を認めず「誓約書など書けない」と言うので、私は女の職場に行き、女の車の付近で待ち伏せました。
現れた女に、「〇〇の妻ですが、これを確認してください。読めば分かります」と、誓約書と手紙が入った封筒を直接手渡しました。
女はびっくりしていた様子で受け取りました。
私がもう少し話そうとしたら、女は逃げるように自分の車に乗り込み、エンジンをかけて去っていきました。
驚いたのは、その夜の夫の様子です。
予想に反して穏やかな感じで、むしろいつもより話しかけてくるという反応でした。
不倫を認めた夫と、往生際が悪すぎる「女をかばう言い訳」

妻が直接女に行動を起こしたことで、水面下で女から夫へ「奥さんが職場に来て誓約書を渡された!」と連絡がいったことは間違いありません。
夫婦だけの問題としてうやむやにしようとしていた夫は、妻の本気の行動力に恐怖し、ここでついに白旗を上げることになります。
女への突撃後、慌てて話し合いを求めてきた夫との生々しいバトルの全貌です。
最初は「一方的すぎる」「内輪の問題だ」と反発し、女との連絡を否定していた夫ですが、最終的には不倫を認めて謝罪します。
しかしその後、なおも「女を庇おうとする言い訳」を繰り返す夫を妻が圧倒し論破していく展開です。
夫から話があると言われ、相手に誓約書を書くように渡したことについて「一方的すぎないか」「俺たち内輪の問題だ」と言ってきたという。
妻は「これは二人だけの問題ではない、もう一人がいるから動いた。
一方的と言うけど、私が話そうとしたのに、すぐにあの人は逃げていって何も話せなかったんだよ。
口約束ではなく形にしてもらわないと納得できない。
誓約書が届かなければ次の考えがある」と言いました。
夫に「あなたはどうしたいのか」と聞いたら、
「やり直したいと思ってる。不倫してたことは認める。迷惑かけて悪かった」
とようやく認めたのです。
その後、夫からまた話があると言われ、
「誓約書はあの文面でないとだめなのか」
「俺だけの誓約書ではだめなのか」
「彼女の家族に相談とかいうのはなくてもいいんじゃないか」など甘いことを言われたとのこと。
「何?相手は書けないって?毎日連絡してるの?」と聞くと、
夫は
「謝罪だけの文書じゃダメなのか」
といつまでも言っているので、
「全く折れる気はない。あの誓約書じゃないと受け付けない。期限まで書かなければ法的措置。調停か裁判かだ」
とはっきりと伝えたそう。
「相手の家族に迷惑かけられないとか言いますけど、あなたたちは私にさんざん迷惑かけたし、そのくらいの覚悟があってやってたんでしょ?私がどれだけ嫌な思いしてきたと思ってるの?」
「話はそれだけ?」と言ってさっさと話を切り上げたと。

「往生際悪すぎですよね。
相手は相当びびってるんでしょうね。
今頃遅いよ……。
正直、夫から優しくされた数日間も違和感しかなく、やり直したい気持ちは私個人では全くないです。
息子の受験が終わって嫌悪感が変わらなければ、冷え切った夫婦の元で過ごす子どものためにも離婚するかもしれません。
とにかく、彼女からの誓約書を待ちます」
不倫相手の誓約書と謝罪文がきてから訪れる家庭内の二次不穏
不倫相手の女から誓約書と謝罪文を勝ち取ったとしても、そこでハッピーエンドとはいきません。
むしろそこからが、不倫解決の「本当の本番」であり、不倫の水面下、再発のリスク期間の始まりです。
女から制約書と便箋2枚にわたる謝罪の手紙が届き、過去の疑惑が黒だったと証明された後の、現在の夫婦の冷え切り状態です。
夫との間で始まった夫婦間での「腹の探り合い」と、再び冷たくなっていく夫の態度に対する妻の焦りの心境です。
相手から誓約書と謝罪の手紙が届きました。
便箋2枚にびっしり、反省とこれからの誓いの内容でした。
これが一つの通過点で、これからが本番かと思います。水面下や復活は充分あり得ますからね……。
相手から返事が届いて一週間、次第に夫の様子がまた冷たい態度に変化してきています。
私は離婚するかどうかは息子の受験が終わるまで保留と話していたので、夫は私に対して「離婚しようと思っている妻」という思いでいるから、お互い腹の探り合いみたいになっているように思います。
子育てや家の事も相談も報告も出来ない、話そうとしても一言二言の返事で終わろうとする旦那に、これからやっていけるか不安しかありません。
私の本音は、夫への怒り、毎日疑ってしまう気持ち、どれだけ絶望させられたかというものです。
気持ちの奥底にマグマみたいに溜まったままです。
夫がいつかそれを受け止めてくれるのかは、今は何とも言えないです。
「夫婦は鏡」だからこそ、責めるのではなく『私の望み』を伝える


夫は現在、自分から全く話しかけない、不機嫌、無視。
でも、子どもにだけは上機嫌、という最悪な態度を取っているかもしれません。
夫を受け入れられない妻と、妻を嫌っているかのような夫。
まさに「夫婦は鏡」の状態です。
しかし、この妻はただ絶望して毎日を惰性で過ごすのをやめ、子どもの高校受験が終わるまでの期間、もう一度時間をかけて「向き合う努力」をしようと前を向いています。
今後、冷え切った夫に対してどのようなスタンスで話をしていけばいいのか。
効果的なアプローチ(結論)を共有します。
💡 夫の心を動かす伝え方
夫に「なんで無視するの?」「その態度は何?」と責める(問題点として指摘する)のは逆効果です。
夫のガードを下げ、同じ土俵に立たせるためには、「私はこうでありたい」という自分主体の『望み』として淡々と伝えることが鉄則です。
- 「子ども達のため、経済的なためだけにこのままの生活を続けるつもりはない」という前提を伝える
- 「時間はかかるだろうけど、私も向き合う努力をするから、あなたも私とちゃんと向き合ってくれるのか、それでこれからの事を決めていきたい」と約束を求める
- 「仮面夫婦ではなく、お互いにちゃんとコミュニケーションが取れるようになりたい」という具体的な理想を伝える。
- 元に戻りたい、修復したいという曖昧な表現ではなく、「夫婦をもう一度、一からやり直したい」とはっきり言うことです。
- 夫もちゃんと向き合う覚悟があるなら、妻自身もこんな仮面夫婦の過去を葬る意識をもつということです。
- 新たな自分で夫とやり直すというスタンスです。
夫の不審な行動や「水面下での再発リスク」は気になるでしょう。
しかし妻は、不倫相手へ(この段階ではパーフェクトに)対処できたし、夫を同じ土俵にあげて本音の話し合いを重ねました。
あと残されたことは、不倫が本当に終わったのか(妻が検察、裁判官になり続けること)ではなく、夫との関係性を構築することです。
仮面夫婦の限界を自分の力で突破し、嘘のない生活を取り戻そうと決意した妻の闘いは、「夫との関係性」に向かい、これからが本番です。
焦る必要はありません。高校受験が終わるその日まで、じっくりと時間をかけて、これからの夫婦の形というものを理解し、実践していくのです。
ここまで行動できた妻であり、今回のような夫なら、数か月後~半年後には違う景色が見えるでしょう。







