「不倫を暴いたら離婚になるかも」
「今の穏やかな時間が壊れるのが怖い」
そうやって足踏みしてしまうのは、あなたが優しく、今の家庭を大切に思っている証拠です。
しかし、知っておいてください。
「決心」がつかないのは、ゴールを「夫の更生」や「離婚の判断」に置いているからです。
そうではなく、まずは「私はもう、嘘をつかれたまま生きたくない」と、自分の心に正直になること。
それが、状況を変えるための唯一かつ最大の「決心」になります。
夫が機嫌を損ねないよう「知らないふり」を続けることは、図らずも夫の不倫をサポートすることになってしまいます。
再構築の鍵は、妻が「自分の人生を取り戻す」ために、「不倫に対して正しく毅然と切り出す勇気」を持つことにあります。
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「知らないふり」を続けることで守っている、壊れそうな平穏
不倫旅行や二股不倫の証拠を握りしめながら、夫の前では何事もないように振る舞う。
その孤独と苦しみは、経験した者にしか分かりません。
夫が機嫌よく接してくると、「このまま黙っていれば、いつか終わるのではないか」という淡い期待がよぎりますよね。
でも、夫がキレたり、無言で外出したりするたびに、心は削られていく。
不倫相手とのラインを見るたびに関係の深さに、私の知らない『男としての夫』の顔を見せつけられ、足元が崩れ落ちるような感覚に陥ってしまう。
そんな、出口の見えない迷路の中でたった一人で耐え続けることがどれほど過酷なことか。
その痛みを、私は決して否定しません。
「前から合わないと思っていた」夫の豹変と、二人の女
ここで、ある相談者様の事例をご紹介します。
あなたと同じように、苦しみの中にいる方のリアルな姿です。
家族旅行にもよく出かけ、お互いの実家にも行ったりと表面上は問題なく過ごしていた夫婦。
しかし、ある時期から夫の態度が酷くなり、話し合いを持ちかけると夫から返ってきたのは耳を疑うような暴言でした。
「いつか離婚しようと思っている。もう好きじゃない。やり直すのは無理だ。」
かなり昔のことを持ち出し「前から合わないと思っていた」と突き放す夫。
驚きとショックで、相談者様は「自分も悪かったからやり直したい」とお願いしました。
しかしその後、夫の浮気の痕跡を見つけてしまいます。
探偵が突き止めた不倫相手は、なんと2人。
一人はスポーツジムで知り合った独身女性、もう一人は仕事先で会っている既婚女性。
いずれも5〜6年に及ぶ長い関係でした。
今、夫は二人で出かけることには応じ、家のことも言えば動いてくれます。
しかし、浮気を疑う素振りを見せれば、
「僕を信用していないのか。別れた方がお互い楽しいのでは?」
と落ち着いた様子で別れをチラつかせてくる。
その数時間後には、何事もなかったように穏やかに接してくる。
「この人は、何を考えているのか分からない……」
二人の女性の存在を知らないふりをしながら、
「将来、相手の女と一緒になりたいのかも」と不安に震える日々が続いています。
夫が見せている「穏やかさ」も、嘘ではないという事実
今、あなたが目にしている「穏やかな夫」は、仮面ではありません。
それもまた、夫の真実の姿です。
夫は「離婚して家庭を壊したい」のではなく、家庭という安心できる土台の上で、外の刺激を味わいたいだけ。
身勝手ではありますが、「あなたを捨てようとしているわけではない」という点は、今のあなたにとって一つの救いになるはずです。
「5年も続いているから本気」なのではなく、
「遊びだからこそ、責任がないからこそ長続きしてしまった」。
その構造を理解すれば、過度に相手の女性を恐れる必要はなくなります。
刺激の虜になり、客観性を失った夫たちの実態
相談現場で目にする「不倫夫」の多くは、驚くほど似た性質を持っています。
〇「前から合わないと思っていた」という常套句
自分の罪悪感から逃げるための、ただの言い訳です。
〇複数の女性と関係をもつ行動
複数の女性と関係を持つのは、どの女性に対しても深い愛などない。
恋愛欲求、性的欲求の対象として見ているモノだからです。
これまで多くの「不倫した夫のカウンセリング」をしてきましたが、「そのときは満たされたと感じても結局心から満たされることはなかった。だから、他にまた求めてしまってた」という言葉を幾度となく聞いたことか。
刺激の効率を求めているだけとしか見えません。
〇幼稚な防衛反応
痛いところを突かれると「信用していないなら別れよう」と、子供のような極論で妻を黙らせようとします。
そしてさらにこのような共通する性格の癖があります。
〇「やりたいことはどうしてもやる」という意志の強さ
〇「自分で考え、自分で答えを出さないと気が済まない」という性質
いい表現をすれば「意志が強い」人ですが、実態は救いようのない「頑固者」です。
日頃の夫の様子を思い出せば、思い当たる節があるはずです。
不倫を疑う妻に暴言を吐くのは、夫が「刺激の虜」になり、自分がしたいことを邪魔されたくない一心だからです。「邪魔する奴は敵だ!」という幼稚な心理に支配され、客観的に物事を考える能力が完全に欠如しています。
彼らは今、理性的な面が欠如して感情と欲求だけで動く「依存状態」にあります。
その言葉に一喜一憂したり、自分を責める必要はどこにもありません。
夫婦の間に欠けていたピースを埋め、切り出せる妻になることが課題
「夫婦関係を見直す=不倫を黙認、放置」ではありません。
「不倫に対して行動を起こす=夫婦の崩壊」ではありません。
本当に恐れるべきは、夫婦の未解決な部分に蓋をして、すれ違ったままの夫婦であること。
また、不倫に行動を起こした後の修羅場ではなく、「この先2年も3年も、嘘にまみれた関係のまま、相手の女に夫の金と時間を使われ続けて年老いていくこと」ではないでしょうか。
夫が根っからの浮気性で、修正不可能なケースも確かにあります。
しかし、そうではない場合、夫婦の間に欠けていたピースを埋める努力は必要です。
夫婦でしなかったこと、できなかったこと、十分ではなかったこと。
もっとはっきり言うなら、
夫が妻にして欲しかったこと。
妻ができなかったこと、しなかったこと。
それは何でしょうか。
夫が言う、「あなたとは合わない」「そもそも価値観が違う」という意味に繋がります。
この不倫を終わらせるためには、やはり夫婦関係に目を向けること。
これは長年この問題に携わってきた「私の揺るがない法則」でもあります。
夫婦の合わなかったこと、価値観の相違をすり合わせていく。
この段階ではそもそも夫は不倫真っ只中ですから<夫婦二人で>ではなく<妻自身が>という認識です。
夫は穏やかに接してくる。二人での外出がある。家のことをしてくれる。
そのような状態なら大丈夫です。
そしてその後、妻が知り得た事実をもとに、
「これまでの(あの頃の)夫婦」ではなく、
「これからの夫婦」を念頭に、
「怖らずに毅然と夫に切り出す」ことなのです。
その際、ぜひ認識して欲しいことは、「こんなことを言ったら私は嫌われる」なんて思わないでください。
「知らないふり」は、もう十分に頑張りました。
これからは、夫の機嫌を伺うためではなく、あなたが心から笑える日々を取り戻すために、その一歩を踏み出すのです。