長年、家庭を守り、フルタイムで仕事をし、子育てを立派に終えた妻。
しかし、娘さんの就職と同時に夫の様子がおかしくなり、掴んだのは「20歳近く年下の同僚女性」との不倫の証拠だった。
「夫はいったいどうしたいのか?」
「不倫相手に会ったり、慰謝料請求など実力行使をするべき?」
「不倫相手と別れることはあるのだろうか?」
夫の本心がわからない、どうしたらいいかわからない。
もしあなたが今、夫の言動、行動はもちろんのこと、終わりのない自身の「探偵行為」や、年下女性への敗北感を感じているなら一度立ち止まってください。
この問題の結論は、「今、不倫相手に行動を起こすべきではない。夫の不倫を“夫自身のアイデンティティの危機(いつまでも男でいたい、若さへの執着)”として客観視し、あなたが戦うべき相手は女ではなく『夫との関係性そのもの』だと気づくことです。
それが、あなたの尊厳を守り、主導権を取り戻す最大の鍵になる」ということです。
不倫相手の女に今すぐ感情的にぶつかっても、したたかな女と、女を守ろうとする夫に返り討ちに遭うだけです。
これまで数多くの浮気不倫問題を解決してきた専門カウンセラーの視点から、夫の心理と、妻に必要な新たな視点を徹底解説します。

子育て終了と同時に始まった夫の裏切り
ここで、カウンセリングの現場から、あなたと同じように暗闇の中で苦しんでいる妻の事例を紹介します。
これまで家族のためにフルタイムで働き、家事も育児も完璧にこなしてきた妻が直面したあまりにも身勝手な夫の裏切り。
まずは、切実な胸の内をご覧ください。
次女が昨年春に就職し子育てが終了。
秋ごろ、夫の様子がおかしいので「何かあったのか?どうかしたのか?」と聞いた時、「責任が終了して残りの人生をどのように過ごすか考えているから、時間が欲しい」と言われた。
不倫を疑った私はとにかく証拠を掴まないとと思い、11月の出張時に探偵に調査を依頼して宿泊の証拠を掴む。
年末になり、夫に「証拠を掴んでいる」、「あなたは有責配偶者」だと伝え、「私の希望は彼女と別れて欲しい。あなたはどうしたいのか」と聞くと、「よく考える」と夫は返答。
しかしその後、相手との付き合いに変化なし。
また夫からは何も言ってこない。
ラインのトーク履歴を定期的にチェックしているなか、お互い大切な人と言い合っている。
夫は家では普通に生活しているが、一緒に出かけることはなくなった。
週末もスタバで仕事をすると言って出かけることもあるが夕食には帰ってくる。
今のところ離婚の話は出ていない。
私が、有責配偶者から離婚は言い出せないと言ったからかもしれない。
年末に話し合ってからは特に私のほうから言及せず放置しているが、春には仕事で出張と嘘をつき、二人で旅行に行く計画を立てている。
不倫相手との関係のどこまでを私が知っているか気づいてないのか、ごまかせると踏んでいるのか、毎回嘘をついて外出する。
それは相手を守るためなのか、バレたくないのかわからない。
最近では会う頻度も多くなり、土日も言い訳をして出かけているくらいなので、関係性は高まっていると思う。
子育てをして、フルタイムで仕事をして、家庭も守ってきた。
昨年までは夫婦で頻繁に旅行をしていたり、週末はジムに行ったりウォーキングなど一緒に過ごしてきた。
今は夫と女が本気の付き合いで、一緒にいるだけで幸せに感じているようで、アプローチの仕方がわからない。
夫は「あなた」を拒絶しているのではない
20歳近く年下の女性と不倫して楽しそうにしている夫を見て、
「夫はもう私に気持ちがなくて、嫌いなんだろう」
「夫は本気で彼女と一緒になりたい。人生をやり直したいと思っているんだ」
などと絶望していませんか?
それは大きな誤解です。
夫の不倫は、あなたへの不満から始まったのではありません。
夫自身の「いつまでも男でいたい」、専門的表現をするなら「老いへの不安(ミッドライフ・クライシス)」から始まってます。
次女が就職し、父親としての責任を終え、65歳までの定年が見えてきたとき、夫は「俺の残りの人生はこれで終わりか?」という猛烈な焦燥感に襲われたのです。
ジムに通い、身なりを整え、若い女性と付き合う。
これはあなたを拒絶しているのではなく、失われつつある「若い自分(エネルギー)」を必死に追い求めているからなのです。
夫は「家庭(土台)」を壊す気はない
結論から言うと、夫はあなたと離婚して家を出ていく気持ちは全くありません。
この相談者様の夫もそうでしたが、家電の買い替えやリフォームという行動こそが、「これからもこの家で、何不自由なく快適に暮らすつもりである」という証拠です。
「夫は将来のことを語ってきます、、、」という妻の言葉もほんとよく聞いてきました。
それに子煩悩な父親も多い。
娘さんから「バージンロードを一緒に歩きたい。お父さんが孫に会えない生活にしないで」という言葉に、「そんなことは考えていない(離婚や別居はしない)」と本音を漏らしている夫の事例もあります。
次女の就職(子育て終了)を機に「自分の残りの人生」を意識し、若さを維持することに必死になっています。
年下の女性と付き合うことで男としての自信を取り戻し、仕事のモチベーションにしている状態。
つまり、夫が求めているのは生活を共にするパートナーではなく、日常の責任から離れた「現実逃避できる相手」です。
不倫相手への「慰謝料請求」や「直接対決」を今やっていけない理由
「女に内容証明を送るべき?」
「直接会って念書を書かせるべき?」
と悩むお気持ちはよく分かります。
しかし、今の段階での実力行使は「愚策」になってしまいます。
夫と女のロマンスを燃え上がらせる「薪」になる
あなたが不倫相手の素性を知っていることを言及した際、夫は「彼女には関係ない、何かしたら終わりだからな」と激昂しました。
これは、不倫夫が妻を牽制する典型的なセリフです。
一人では不倫できない以上、関係ないわけがありません。
しかし、あなたが感情的に不倫相手へアプローチしたり、慰謝料請求で攻撃したりすると、したたかな女と夫の間で「狂おしいロミオとジュリエット効果」が生まれます。
夫は「俺が彼女を守らなければ」と被害者妄想を膨らませ、あなたを悪者にし、水面下へと深く潜ってしまいます。
「したたかな女」に正論も泣き落としも通じない
相手は、既婚者だと知りながら不倫してきた女性です。
「常識に訴える話し方」や「泣き落とし」など、大人のモラルは通用しません。
あなたが1人で会いに行けば、言いくるめられるか、逃げるかです。
泳がされていることに気づいて証拠を隠滅される危険性も高いのです。
相手を今「無視」することは、逃げることではありません。
「あなたごとき、私の人生の登場人物にする価値もない」という認識こそ、妻としての最大の知的制裁なのです。
「人生の主権」を取り戻すためのロードマップ
あなたが30年間守ってきた「最初の結婚(子育てと義務のフェーズ)」は、夫の裏切りによって一度終了しました。
ここからあなたがすべきなのは、夫を必死に変えようとすることでも、不倫相手に勝つための準備に必死になることでもなく、これからの人生をどう生きるかの「主権」を握ることです。
感情のエネルギーを「夫と女」から「自分」に回収する
出張と嘘をつき出かける不倫旅行について、あなたが先回りして制止しようとしたり、探偵をつけて暴いたりする必要はありません。
今は「放置」です。
夫に居心地の良い家庭を提供し、完全に油断させておきましょう。
生活の主導権を握っているのはあなたです。
「離婚するか・留まるか」の選択肢を自分の手元に置く
「今さら離婚して、夫と女の思い通りにさせるのは癪」という妻の本音は、間違っていません。
経済的な安定や長年築いた地位を守るために、今の婚姻関係をキープすることは決して恥ではありません。
離婚の主導権(カード)はあなたが握ったままでいいのです。
「探偵もどきの質問」ではなく「本質的な対話」を始める
心の準備が整ったらでよいです。
その時、夫に対してこう問いかけてください。
「彼女といる時、あなたの中にどんな感情が生まれていたの?」
「私たちの30年を犠牲にしてまで、あなたが手に入れたかったものは何?」と。
男と女として新しい関係を結び直すのか、それとも決別するのか。
選ぶのはあなたです。
このような状態で不倫を強制的に終わらせることは難しい
認識して欲しいことです。
このような状態で弁護士を入れたり、身内を巻き込んだりして無理やり引き離そうとする行動をとっても結局別れません。
これは多くの相談者様が間違える対処法です。
なぜこのような問題が起きたのか。
もちろん不倫した夫の行動はダメです。
しかし夫が求めていたことは男女としての情熱、刺激、サプライズであることは事実です。
夫婦はどうだったのでしょうか。
だから冒頭に言いましたように、夫婦関係そのものが以前のままのうちは、不倫相手と切れない可能性が高いということです。
「私も相当に変わらないと無理だな」と言われる妻も実際おられます。
結婚30年の重みは消えない。あなたは新しい人生を創り出せる
これまで家事も仕事も完璧にこなし、家庭を守ってきたあなたのプライドは、20歳年下のしたたかな女ごときに脅かされるものではありません。
友人の言う「自分は自分で楽しみを見つけたら」という言葉や、娘さんたちの「行動を起こしたら?」という言葉に惑わされ、無理に動く必要はありません。
今は不倫相手の女をあなたの人生からシャットアウト(無視)してください。
そして、これからの人生、この夫と「全く新しい関係を一からやり直すのか、それとも自分の足で歩むのか」を、ゆっくり決めていきましょう。
あなたが人生の主権を取り戻すために背中を押させていただきます。